英会話

コロナウイルス関連の英語表現

コロナウイルスの影響で、仕事でいつもと違う英語の表現や挨拶を耳にします。

挨拶、メールの書き出しと結び、職場のコロナ対策の説明など、ビジネスメール・電話・オンラインミーティングでよく使う、コロナ関連の英語をまとめました。

コロナウイルスの英語表記

「コロナ」自体の英語表記と表現はいくつかあります。

「コロナウイルス」

coronavirus(コロナウイルス)
COVID-19
novel coronavirus(新型コロナウイルス)
corona
COVID

一般的に日本人が「コロナ」と言うのと同じ感覚で使われるのは、会話でもメールでも coronaCOVID です。
少し改まった場面(日本語で「新型コロナウイルス」と表現するような場面)では、COVID-19がよく使われます。

コロナ禍の挨拶

コロナ禍でのオンラインミーティングや電話での挨拶です。

出だしの挨拶は、”Hi, how are you?” の後に相手の国や会社の状況を伺うのが一般的です。

そちらの現状はいかがですか。

“How are things in Mumbai?”
(ムンバイの状況はどうですか?)

“How is everyone at the office?”
(会社の皆はどうですか?

どちらも普段から使うフレーズですが、今だとコロナの状況を確認・心配する意味にもなります。
後者の “How is everyone at the office?” は、特に相手の職場に知り合いが多数いる場合、「みんな大丈夫?」というニュアンスになります。

直接的にコロナの状況を聞くこともあります。

コロナの状況はどうですか。

“How is the COVID situation in Tokyo?”
(東京のコロナの状況はどうですか?

“How are things with COVID (in Tokyo)?”
((東京の)コロナの状況はどう?

別れの挨拶には、コロナ禍で非常によく使われるようになったフレーズがあります。

「気を付けてね!」

“Stay safe!”
(気を付けてね!)

“Please stay safe.”
(気を付けてください。)

“Goodbye.” の前や代わりに使われます。

相手から “Stay safe.” と言われたら、
“Thank you. You too.”
“Thank you.  Stay safe.”

などと答えます。

コロナ禍のビジネスメール | 書き出しと結び

コロナ禍でのメールの書き出しと結びは、普段と同じでも大丈夫です。
ただ、特に面識のある人と久しぶりに連絡をとる場合には、相手の安全を願う言葉を入れることが多いです。

メールの書き出し

出だしはいつもと同じ、”Hi John,” などです。
その後、1文目に相手を思いやる言葉を入れます。

メールの書き出し

I hope things are okay.”(少しカジュアル)

“I hope you are well.”

“I hope you’re doing well.”

“I hope this email finds you well.”

どれも「大丈夫・元気なことを願います。」という意味です。

メールの結び

“Best regards,” や “Thank you,” の代わりに健康や安全を祈る結びがよく使われます。

「気を付けて」/健康を祈る

Stay safe,”(少しカジュアル)

“Please stay safe,”

“Please stay safe and healthy,”

“Please stay well and healthy,”

普段からも使えるおすすめ

“Take care,”(気を付けて・お大事に)

“Please take care,”

“Best wishes,”(健康だけでなく、相手の幸運・幸せ・成功を願う言葉。)

“Take care” は「気を付けてね」という意味や、相手が落ち込んでいる時、体調が悪い時に「お大事に」という意味で普段から使います。面識のない人にはあまり使いません。
“Best wishes” は誰に対しても使え、意味も幅広いので使いやすいです。

職場のコロナ対策を英語で説明

職場でのコロナ対策の説明に使う表現を例文で紹介します。

“We use floor markings to maintain social (physical) distancing.”
フロアサインを使ってソーシャルディスタンスを保っています。)
* social distancing は、人の多い場所に行くことを避ける、人との関わりを避けるという意味もあります。物理的な距離を保つという意味では “physical distancing” を使う人もいます。

“We are maximizing ventilation by keeping the doors open.”
(ドアを開放することで換気を最大にしています。)

“We are providing hand sanitizer near frequently used areas.”
(人がよく使う場所付近に手指消毒剤を置いています。)
*sanitizer (米)、sanitiser (英)

“We stagger break times to limit the number of people in cafeteria.”
休憩時間をずらすことで食堂に集まる人数を制限しています。)

“We are using signs and posters to increase awareness of preventive measures.”
(ポスターやサインを使って、予防対策を啓発しています。)

“We introduced shift working to avoid public transport at peak times.”
(公共交通機関のラッシュを避けるために、シフト制を導入しました。)
*日本のシフト制とは少し意味が違い、通常の9時5時から時間をずらした勤務のことです。

“We’re following government guidelines (guidances/regulations/mandates/restrictions).”
(政府のガイドラインに従っています。)
*guidelineに似た言葉がいくつかあり、それぞれ強制力などに違いがありますが、日本のことを説明するのであれば “guidelines” で大丈夫でしょう。

”We’re limiting the number of people in common areas.”
(共有スペースの人数制限をしています。)

”We avoid sharing workstations and equipment.”
((机などの)作業スペースや備品の共有を避けています。)

”We ask employees to take their temperature before coming into work.”
(従業員には出社前の検温をお願いしています。)

“We cancelled all nonessential (non-essential) meetings.”
不要不急の会議は全てキャンセルしました。)

“Most of our staff are teleworking (telecommuting/working from home/ remote working).”
(ほとんどの職員は在宅勤務をしています。)

“… but the situation is very fluid.”
(でも状況は刻一刻と変化しています。)”

“We applied for subsidy.”
助成金の申請をしました。)
*「雇用調整助成金」は “Subsidy Program for Sustaining Businesses”

その他、コロナウイルス関連の英語

その他の、よく聞くコロナ関連の英語です。

outbreak、epidemic、pandemic の違い

3つとも、感染症の流行を表す英単語で、違いは規模。

outbreak < epidemic < pandemic で、コロナウイルスは世界的な大流行なので、一番規模の大きい pandemic です。

epidemicに似た epicenter という言葉があります。
震源地という意味ですが、大流行の中心地という意味で使われます。

例文)
“New York became the epicenter of the coronavirus pandemic.”
(ニューヨークはコロナ流行中心地になった。)

隔離、外出規制に関する英語

 

隔離・外出規制に関する英単語

self-quarantine/quarantine
(感染した可能性がある人の隔離)

self-isolation/isolation
(感染が確認された人の隔離)

lockdown
(外出禁止、都市閉鎖)

stay-at-home order
(lockdownのマイルドな言い方)

state of emergency
(緊急事態)

curfew
(指定された時間帯の外出禁止令。一般的には
門限という意味。

一般の人は、quarantine, isolation, lockdown, stay-at-home の細かい定義の違いは気にせず、外出が制限されている状態を表現するのに混同して使う人がほとんどです。

lockdownの文例

countries on/in/under lockdown.

people on/in/under lockdown.

Wuhan was put on/in lockdown.

go into lockdown
*上記全て lockdown を quarantine にしても使えます。

“Coronavirus lockdown will be lifted soon.”
(もうすぐロックダウンが解除される。)

“We will pay employees full wages during lockdown.”
(ロックダウン中、従業員に給与の全額を支払います。)

感染者数の説明

感染者数を表現するのに cases という言葉をよく使います。
new casesnumber of cases とも言います。

文例)
“Cases are increasing (rising/surging/going up) in Tokyo.”
(東京の感染者数は増えている。)

“Cases are decreasing (going down) in Tokyo.”
(東京の感染者数は減っている。

その他

ピークを下げる
Flatten the curve
* 医療崩壊を避けるために、感染者数の増加の曲線を緩やかにするという意味です。

PCR
PCR test

陰性/陽性
test negative/positive

接触追跡
contact tracing

集団免疫
herd immunity

潜伏期間
incubation period

個人用防護具
PPE (personal protective equipment)
主に医療関係者のマスク、ゴーグル、ガウンなどのことを指します。

ワクチン
vaccine
発音は「ヴァクスィーン」で「スィー」にアクセントです。

飛沫感染
droplet transmission

無症状
asymptomatic

新しい日常/新しい生活様式/新しい常識
new normal
例文)Monitoring employee health is a “new normal.”
“”で囲むことが多いです。

以上、仕事で使うことの多いものを中心に、コロナウイルス関連の英語を解説しました。

早く終息してくれることを願います!